転職しようと考えていても、すぐに行動に移せなかったり、仕事の忙しさに流され次第に転職する気がなくなっていったり、といった経験はないでしょうか。何事にもモチベーションは重要ですが、転職活動を成功させるにはモチベーションだけでなく、仕事に対する思いや人生についての自分の思いを見つめ直す必要があります。ここでは、転職活動を成功させるポイントを3つに絞って紹介します。

1) 見通し（スケジュール）を立てること
スケジュールを立てること、すなわち時間管理は社会人にとって重要なスキルの1つです。転職活動ではまず、いつまでに転職をするか、というゴールを定める人が多いでしょう。この際に重要なことは、円満退職後に転職、というイメージをしっかり持っておくことです。いつまでに退職を伝えておくとスムーズに転職できるか、退職を伝えるまでにどこまで転職活動を進めておくか、といった見通しを立てておきましょう。

働きながら転職活動をするため、思うように面接の時間が取れなかったり、求人のタイミングで希望する職種の募集がなかったりなど、さまざまなアクシデントも想定されます。どんな困難が起こりうるか、どれくらいの期間転職活動に費やせるか余裕をもって見通しておくことは、転職活動におけるモチベーションにも影響するでしょう。また、立てる見通しは転職活動についてだけでなく、転職後、もっと言えば人生全体についてイメージしておく必要があります。これからどんな人生を歩みたいか、転職を通してどんな風に生きたいか改めて考える機会にすると良いですね。

2) 情報収集は念入りに
今の会社が辛い、という理由で転職活動を始めていると、どんな職場でも今の会社よりはマシだろうと思えてくるものです。そうしたやみくもな転職活動の結果、転職したけれど数年経つと仕事が辛くなってきた、というループにはまってしまいかねません。そうならないためにも、念入りな情報収集は不可欠です。

転職する際はどうしても「今より待遇が良い、年収が良い、休日も多い、福利厚生がしっかりしている」といった、「今の職場」を基準とした職探しをしがちですが、それらは一度置いておいて、自分が求めている仕事、やりがい、評価されたいことを洗い出してみるのもポイントです。将来的にステップアップできる職場か、転職したその時だけでなく、その後どう活躍していけるのかといった情報も集めておくと安心ですね。

3) 自己評価を正しく持つ
任せてもらえるならあれもしたい、こういう仕事にも携わりたい、という意欲は仕事において非常に重要です。面接時でも大きなアピールになるでしょう。しかし、「やりたいこと」と「できること」は違います。特に転職においては、即戦力を求められることが多く、これまでどういう結果を出してきたか、がポイントになります。そのため、自分が「できること」に対しての自己評価を正しく持つこと、転職先が求めている人物像と自分のできることがどれだけ当てはまっているかを伝えられるかが転職成功へのカギとなるでしょう。

転職は自分をもう一度見つめ直すチャンス！
さらなる飛躍をしたい、今の職場の待遇に納得がいかない、人間関係が辛い、など人それぞれ転職の理由は異なるものです。転職は人生において自分を見つめ直すチャンスです。自分のやりたいことや仕事への関わり方など、今後も付き合っていく「自分」や「仕事」とどう向き合っていくかを考える時間にしてみてはどうでしょうか。「転職して良かった」と思える職場を見つけられると良いですね。